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【ニューダンガンロンパV3】ストーリーのネタバレと感想まとめ!

【ニューダンガンロンパV3】ストーリーのネタバレと感想まとめ!

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ニューダンガンロンパV3のストーリーのネタバレやチャプターごとの感想をまとめていきます。このページでは、ニューダンガンロンパV3の核心となるようなネタバレを含むのでご注意ください。

 

また、ネタバレなしのゲームレビューやファンの間で話題になっている考察については以下の記事をご覧ください。

◆ 【レビュー】ネタバレなしで語る『ニューダンガンロンパV3』の感想

◆ 【ニューダンガンロンパV3】なぜ結末が賛否両論なのか?オチに対する考察

 

ネタバレと感想

プロローグ

舞台は希望ヶ峰学園ではなく才囚学園で、学園内には緑が生い茂るというサイコクールな雰囲気の中のコロシアイとなります。今作もキャラのインパクトが強く、過去シリーズと比べて個性がより強い印象です。キャラも豪華声優陣で、大塚明夫さんや林原めぐみさんといった大物声優を起用していたのもいいなぁと思いました。

 

さて、プロローグでは学園に連れて来られた経緯がはっきりとわかっており、その後に記憶を消されました。これまでのシリーズだと、キャラがコロシアイをさせられる前の記憶は伏せられていましたが、今作ではプレイヤーだけがその謎を知り、キャラの記憶は消されるという展開が新しいなぁというように感じました。

 

1章

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 今作は1章から飛ばしてきましたね!まさか最初の被害者が天海くんで、クロが赤松さんだなんて全く想像出来ませんでした。天海くんは「超高校級の???」なので、過去シリーズから終盤までは生き残ると予想していたものの、???のままわからずに殺されてしまうとは驚きました。喋り方や話の内容から「超高校級の占い師」だと予想していたのですが、違いましたね。

 

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クロが誰かというのは、学級裁判を進めても全くわからず、難易度もかなり上がっているように感じました。赤松さんを犯人として選ぶ時「え、これは違うよね...?ち、違うよね...ってうわぁぁぁ!」とかなり驚きました。ダンガンロンパ/ゼロのような主人公が実は犯人でしたトリックは、ゲームでもいつか使ってくるとは思っていたものの、プレイヤーの操作をかい潜って殺害していたとはかなり驚きました。ゲーム中にちゃんと「私は慌てて手に持っていた物を放り投げると、」と書いてありましたからね。これまでの会話の中にちゃんと殺人トリックを実行している描写が描かれているというのがすごかったです。赤松さん役の神田沙也加さんは、ダンガンロンパの舞台で江ノ島を演じ、本人もダンガンロンパが大好きということで「今作にぴったりのキャスティングだな」と思っていたのに、こんな序盤で退場してしまうなんて驚きでした。ただただ驚きでした。

学級裁判が終わったあとのキャラたちのやり取りには、ついウルウルしてしまいました。これまでにない展開を1章からお披露目したのは、さすがユーザーの期待を裏切らないダンガンロンパだなぁと実感しました。

 

1章はネタバレOKということなので、実況動画としてまとめました。以下のリンクからご覧ください。また、チャンネル登録もしていただけると嬉しいです。

◆ ニューダンガンロンパV3 - テラのゲーム実況チャンネル - YouTube

 

2章

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「うわぁ...これ絶対誰か死ぬぞ...王馬死ぬんじゃないか...え?えぇ!?ええええええええ!?大塚明夫さぁぁぁん!」と大御所声優を序盤で殺してくるダンガンロンパ恐るべし!夢野のマジックショーの最中に起きた第2の事件では”超高校級のテニス選手”星竜馬くんが殺されてしまいました。彼は殺人テニスでマフィアを壊滅させた過去を持ち、超高校級の囚人でもあるということで、戦闘力はかなり高いと思っていましたが意外とあっさりでした。きっと4章あたりでゴン太と星くんでみんなのために二人で殺し合うというスーダン2のような展開が待っていると思っていました。個人的には、星くんの戦闘力をもっと活かしてほしかったなというのが本音です。そして、ピラニアに喰われて骨になるというこれまでにない惨さ…。ただ、骸骨はダンガンロンパらしいデフォルメされて可愛らいい感じがこれまた残酷!

 

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事件を調べていくうちに、トリックについてはなんとなく予想していました。しかし、犯人が”超高校級のメイド”であった東条斬美さんとは驚きました。しっかり者キャラであった彼女も終盤までは生き残ると思っていたのですが、星くん同様序盤で退場、それもクロという形で退場してしまったのは驚きました。しかも、動機が「日本国民のため」というとんでもない理由だったのにはさすが”超高校級”だと感じました。クロという結果が出て、それでもなお生き延びようと皆の同情を誘うという手口も、彼女らしさが微塵もないやり方ではありましたがこれまでにない新鮮さを感じました。

 

ダンガンロンパシリーズの2章は必ずユーザーを泣かせにくる展開で、今回も涙腺を破壊してくる展開でした。モノクマが仕掛けた動機ビデオは「大切な人がどうにかなってしまう...その後どうなっちゃうの!?」というダンガンロンパ1作目の1章の動機と同じものでした。東条さんはそれが”日本の全国民”でしたが、星くんの大切な人は”誰もいない”というあまりにも絶望的な展開でした。星くんは「別に生きる意味もない」と話しており、それに加えこんな動機が出されたらねぇ...そりゃもう溜まりませんわ。今ブログを書いていても鳥肌が立って仕方ないですもん...。東条さんが動機のことを星くんに相談し、それに対し動機によって生きる希望を完膚なきまでに潰された星くんは「ボールを拾う」と言って殺気満々な東条さんに背を向けました。もうね...泣くよ。背負うものが大きすぎた彼女と何も背負えなかった彼という対比が、あまりにも絶望的過ぎて愕然としてしまいましたね。

 

2章では、動機ビデオを巡ってゴン太と王馬主催の「昆虫でなごもう会」が開かれるという一悶着があったのですが、ここから王馬が死ぬんじゃないかなぁと思っていたのですが、王馬はしぶとかったですね。嘘で固められ本性がつかめない王馬のキャラクター性は非常に強く、これまでのダンガンロンパではない悪役の味を出していました。

 

 

 

3章

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3章の動機は「これまでに死んだ人を蘇らせられる」ことでした。これを巡って、アンジー率いる生徒会とそれ以外のキャラで対立していました。この流れから推しメンである”超高校級の美術部”夜長アンジーが死んでしまうのは目に見えていました。あの和やかな雰囲気が素敵で訛ってるところが可愛らしかったアンジーさんですが、夢野のマジックショーのところから狂気的な面もちらほら見え始めていたので、きっと何かあるぞとは覚悟していました。

 

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そして、まさかその後の捜査中に”超高校級の合気道家”茶柱転子が死ぬとは驚きでした。まぁ降霊術を始めると言った時点で何かあるぞとは思っていましたが、降霊術中で4人が見ている中のリアルタイム殺人が起きて、これはすごい謎になりそうだと感じました。今作でも過去シリーズと同様3章で2人が殺害されました。学級裁判で、アンジーの件はアクシデントだったのでスーダン2と似ている感じがしました。別にここまでお馴染みの流れにしなくても良かったとは思いました。

 

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「ええええええ!?ここで3人も退場するの?しかも王馬こんな所で死ぬの!?」とかなりびっくりしました。今作で1番驚いた場面です。本当に心臓が止まりました。この時友達と一緒にプレイしていたのですが、寝そうになっていた友人も驚きで飛び起きていました(笑)ただ、この後ににっこりとハニカム王馬くんに「てめぇぇええええ!こんな時にふざけんなよ!」と思ったと同時に(生きててよかった)とほっとしました。隣の空き教室で転んで血だらけになっただけなのかよ!もう心配したよ...まったく!みんなの協調を乱す彼ですが、子供染みた笑顔や言動は可愛らしいとは思いましたし、嘘つきで悪の塊のような彼みたいなキャラがいてもいいよなと思っていました。こんな彼ですが、今作でのキーパーソンでもあるんだなと少し感じました。

 

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アンジーと転子を殺した犯人は”超高校級の民俗学者”真宮寺是清でした。まぁ、動機も”死者の蘇り”、転子を死のきっかけ”降霊術”もオカルト絡みですし、学級裁判でも是清が色々とでしゃばっていましたからすぐにわかりました。ただ、降霊術のトリックは作り込まれていて、さすが”物理トリックの北山”の異名を持つ北山猛邦さんだなと思いました。この人は、ダンガンロンパ霧切でも事件のトリックを考えている人です。北山さんの作り込まれたトリックに、小高さんのダンガンロンパの世界が見事にマッチした殺人だなぁと感心しました。是清と彼のお姉さんの話は、これまで腐川とジェノサイダー、ちーたんの男の娘、狛枝の希望厨などキャラの設定が大きく揺らぐものがこれまでにもあったので、今更驚きはしませんでした。是清が殺害に及んだ動機としても、死んだお姉さんに友達100人作ってあげるためなど、私欲のためでまぁ死んで当然だよなとは感じました。おしおきもこれまでのグロさは控えめで、幽霊になった是清が塩をかけられて清められるというネタでした。

 

シリーズ通して、個人的に3章はマンネリしてしまって、殺害の動機などもイマイチだなぁというのが正直な感想です。

 

4章

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プログラム世界というスーダン2のようなカラクリをここで使ってくるという発想はすごいなと思いました。プログラム世界もしっかりしており、本当にこんなゲームがありそうだなと感心しました。マップの切り替え地点(読み込み地点)を作ったのも面白かったです。この世界で殺された...つまり、現実の世界でも死んでしまった”超高校級の発明家”入間美兎ですが、ここで本作の評価を下げてた彼女がリタイアです。個人的にあのド下ネタは大丈夫だったのですが、苦手な人からしたら本当に酷い直球の下ネタでした。まぁ、それが彼女の個性の強さを表していたのですが(汗)

学級裁判で明らかになるのですが、実は彼女が殺人を企てていたのは驚きました。殺人を犯すようなタイプではなかったので、つい1作目の舞園さんを思い出しました。彼女の殺人計画が成功していたらと考えると、学級裁判はかなり難しいものになったんだなぁと思います。

 

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トリックは簡単だったものの、まさか彼がクロになるとは全く予想できませんでした。クロに仕立て上げられたのは”超高校級の昆虫博士”獄原ゴン太でした。学級裁判を進めるに連れ、その真相が明らかになりゴン太が犯人だと分かった時は「なんで!?」とつい動揺してしまいました。王馬に乗せられたことはわかっても、なぜ殺してしまったのか?それは思い出しライトによる真実を見てしまい、その絶望さから「これならばゴン太がみんなを楽にしてあげよう...」としたことでした。ゴン太の優しさが裏目に出てしまった事件でした。

プログラム世界に入る装置の接続を間違え、プログラム世界の記憶がリアル世界に引き継げなかったゴン太。夢野が「あれだけお箸を持つ方の手と言ったのに」とと言い、「あ、ゴン太はお箸だけは左手で持つんだ」といった時はさすがに笑ってしまいましたね。いかにもゴン太らしい(笑)そのせいで接続を間違え、プログラム世界での殺人を忘れ、裁判では「わからないわからない」と連呼してしまったわけです。最後までゴン太は紳士でした。最初「ちょっと怖そう...」と思っていましたが、本当に心から優しいゴン太でした。そんな彼がこんな形でリタイアしてしまい残念です。

 

 

 

5章

これまで章のはじめで核心が小出しにされてきましたが、それが一気に繋がったのが5章です。外の世界には隕石が降り注ぎ、隕石がもたらした謎のウィルスによって人類の絶滅は避けられない...そんな中”ゴフェル計画”によってウィルスに耐性のある16人が他の星に移住し、そこから新しく人類を始めるという計画が立ち上りました。「人類はこのまま滅ぶべきだ」というカルト集団(絶望の残党)のリーダーである王馬小吉は、コロシアイをすることでそれを阻止しようとしたことが今回のコロシアイの始まりでした。

外の世界が滅び、自分たち16人だけが人類の生き残りだということを知り、絶望しきった一同。百田は王馬に立ち向かいましたが、エグイサルによって捕らわれてしまいます。この助けに行こうとして起こったのが、今回の事件です。

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ダンガンロンパの5章は終盤にあたり、一味ちがったトリックが展開されます。本作も同様、予想の斜め上を行くとんでもないトリックには言葉も出ませんでした。本当に圧巻のトリックでした。被害者はプレス機で潰されてしまい、誰だかわからない状態...こんな状況、1作目の死体爆破の事件に似ていますね。1作目では、裁判に向かう際、行方不明だった霧切さんが出てきて「実は生きていました〜」という展開になりました。しかし、今回はそうはいきません。学級裁判の直前になっても、死んだと思われる百田も王馬も出てきませんでした。最後の最後まで誰だかわからないというのが、今作でバージョンアップしていて、とても面白かったです。

2作目の5章は狛枝が「自分たちには犯人が誰だかわからない犯行」を仕掛けました。しかし、今作では「モノクマですら犯人が誰だかわからない犯行」を仕掛けたのです。もう天才かよ...こんなこと誰が考えつくんだ...。本当にすごいトリックでした。こうすることで、投票したクロが本当に正しいかモノクマが試される状況を作り、モノクマが間違えるようならコロシアイゲームは成立しない...つまり、モノクマの負けということになります。コロシアイの参加者というゲームプレイヤーの立場でゲームマスターであるモノクマに一矢報いるというのはすごいなぁと思いました。

 

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本来被害者であった百田の協力によって、犯人だと思われた王馬は被害者にすり替わり、”超高校級の宇宙飛行士”百田解斗が生き残り”超高校級の総統”王馬小吉が死ぬというとんでもない結末を迎えたのでした。自分からプレス機に潰されにかかるとは、王馬はどんでもない度胸の持ち主ですね...。百田は裁判中。エグイサルに搭乗しその姿を明かしませんでした。裁判では王馬になりきり、最後まで生きているのは王馬か百田かわからない状況を作っていました。

最後、最原が嘘をついて百田の考えに乗りました。しかし「そんなことをして、間違えたらお前らが処刑されちまう」と姿を明かした百田は、やっぱり仲間想いで中心人物になるのもうかがえました。百田ほんとかっこいい!あんた最高だよ!!

百田のおしおき前、ハルマキこと春川が「初めて好きになったのに...」と想いを告白します。「こんなオレを好きになってくれたんだ!きっと、テメー自身の事も好きになれるはずだぜ!」と百田が言い放つ時には、私の涙腺は崩壊しました。もうね...つらい...。ダンガンロンパらしさ満載の展開でしたね、5章は。

おしおきの最中、もともと持っていた自病によって百田は死んでしまいます。おしおきは失敗し、最原たちもお前に負けてはないと言い、モノクマの顔もかなり悔しそうだったのが印象的でした。こんな結末もアリだなぁと思いました。

 

6章

ここまで広げた展開が終着点へとたどり着くのか、非常に気になった6章。個人的にはとてもダンガンロンパらしい終わり方だったなぁと思います。しかし、これはロンパファンの中でも賛否両論ではあります。

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そう、全てはフィクションだったのです。「ダンガンロンパ」というフィクションは1作目、2作目とシリーズを重ねるうちに、リアルの世界に「ダンガンロンパ」というコロシアイゲームがもたらされたのです。V3の世界では「ダンガンロンパ」というゲームが人気になり、平和で退屈な世界はリアルの世界に「ダンガンロンパ」を欲したのです。V3のキャラは、肉体は本物のですが、そこにフィクションとしての”キャラ”を与えられコロシアイに参加していたのです。

最終的には、今作のキャラたちによって「ダンガンロンパ」自体を全否定されて終わるという結果になりました。これだけ読んでもあまり理解がしづらいと思うので、今作の結末は別の記事で詳しく解説します。また、そこから読み取れる製作者の意図や、なぜこんなにもロンパファンで意見が真っ二つになっているのかなどの考察や感想も掘り下げていきたいと思います。詳細は以下の記事をご覧ください。

 

◆ 【ニューダンガンロンパV3】なぜ結末が賛否両論なのか?オチに対する考察

 

まとめ

今作は賛否両論の荒れに荒れた結末でした。「がっかりした」「もう嫌だ!」という方もいると思いますが、私はダンガンロンパらしい終わり方だなと思います。今までがハッピーエンドだった分、ハッピーエンドでもないバッドエンドでもないなんとも言えない終わり方でもこれぞダンガンロンパなのではないかと思っています。だって、ヒロインをすぐに殺しちゃうような作品ですよ!?大御所声優とか関係なく殺しちゃうような作品ですよ!?ユーザーの予想の斜め上を行くダンガンロンパということを忘れてはいけません。

長くなりましたが、私はダンガンロンパという作品が大好きです。今作をプレイしてもその気持は変わりません。本当に良い時間をありがとうございました。

 

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