スマホゲーム業界の歪んだ裏話
最近、戦国炎舞というスマホゲームで数億円課金したプレイヤーが引退を決めました。その際、運営がそのプレイヤーに意思確認をし、殿堂入りの称号を与えたというニュースが話題になっています。数億円も課金していたユーザーの引退ということで、サービス終了も噂されていましたが、運営は否定しました。
実は、スマホゲームって1%未満の超廃課金プレイヤーで成り立っているらしいのです。今日はスマホゲームに関する調査のデータや、業界人が語った裏話からスマホゲームの裏話についてまとめていきます。
スマホゲームを支えているのは約0.1%の超廃課金プレイヤー
米国のモバイルアプリのマーケティング会社であるSwrveは、スマホゲームの支出データ(2016年版)をまとめたレポートを掲載しています。
◆ The Swrve Monetization Report 2016 | Swrve
◆ The mobile games industry is kept afloat by less than 1% of users
また、これらのレポートを老舗ニュースサイトGigazine様が翻訳し、大変わかりやすくまとめています。その中から引用させていただきました。こちらのページも御覧ください!
調査期間は2016年2月から1ヶ月間となっています。調査対象のモバイルアプリは、ゲーム自体は無料で課金システムのあるもの(フリーミアム)としています。
無課金ユーザーが圧倒的!課金ユーザーはごく少数!
Swrveが行った調査によると、無課金ユーザーは全体の98%、課金ユーザーは全体の1.9%しかないそうです。ほとんどのユーザーが無課金で遊んでおり、課金をしているユーザーはごく少数なようです。
超廃課金者が会社の売上の半分を支えている!
1.9%の課金ユーザーをさらに細かく見てみましょう。この図は、課金ユーザーを課金額の少ない方から高い方まで10%ごとに区切ってグループ分けをし、そのグループがどれくらい会社に収益を与えているか示した図です。
この図からわかることは、たくさん課金する人が会社の大部分の収益になるよってことです。とまぁ、これは至って普通のことです。しかし、注目したいのは、この”たくさん課金する人”がめちゃくちゃ少ないってことです。課金ユーザーは全体の1.9%で、その1.9%の人数から上位10%なので、本当に一握りの人ってことですね。
つまりこういうことですね。
このように、ほんの一握りの人だけで成り立つことができる...それがスマホゲームというわけです。
新規ユーザーはいらない、欲しいのは金を落としてくれる超廃課金者
2chで暴露されたスマホゲーム業界の裏話
2chで拝見したソシャゲ業界の歪みが非常に興味深く読んでいてなるほどなあってなりました pic.twitter.com/9YiQVeJIN8
— ペチュメルガ斎藤(パプワ) (@dekoDS) 2016年4月7日
このツイートは2016年4月7日に投稿され、話題になったものです。当時、大人気スマホゲーム「グランブルーファンタジー」で70万円もかけたのに欲しいキャラが出ないとして、ユーザーたちが大批判をしたという問題が起きていました。そんな中、暴露された業界裏話がこちらです。
超廃課金者でゲームが成り立つよ、という話は述べてきました。驚愕の事実は”この超廃課金者を奪い合っている”ということです。冒頭で「数億円プレイヤーの引退」の紹介をしました。もしかしたら、スマホゲーム業界は今頃「このプレイヤーを何とかして得られないか!?」と大騒ぎなのかもしれません。
※このツイートはあくまで掲示板の書き込みをまとめたものであって、真偽は不明です。
このツイートに対する反応は...
@dekoDS これ、パズドラ、モンストのモデルには当てはまらないね。グラブルとかはよく知らんけど。スマホゲー2トップは他のスマホとはまったく違うみたいやな
— プロ (@matsunaga12olaf) 2016年4月7日
@dekoDS 100人とか95人とかの話は、3年くらい前のパズドラの収支報告で出てた話だけど、それよりは非課金ユーザーに最初の課金をしてもらう方に注力するのが普通。
— やじば (@yajiba) 2016年4月8日
現在では”課金をしない98%のユーザーに、どうやってお金を落としておらうか”の方に力を入れているのでは、という意見も上がっています。
まとめ
スマホゲームは一部の課金者によって回っているということをお話してきました。Swrveによるレポートや話題になったツイートを見てきましたが、必ずしも全てのスマホゲームがこれらに当てはまるとは限りません。あくまで、こんな実態が存在している(かもしれない)という話です。
課金は程々にスマホゲームを楽しみましょう!(笑)