テラのゲーム日記

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非日常の世界にあなたを誘う!日本唯一の仮面専門店『仮面屋おもて』に突撃!

一体、何の意味があるのだろうか。そもそも”意味”なんて大層なものがあるのだろうか...それでも私は”仮面”という摩訶不思議な存在に惹かれてならない。

私が幼稚園の頃「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」 というゲームが発売された。主人公リンクが様々な仮面の力を借りて、3日間という同じ時の中を冒険し、ムジュラによって滅ぼされようとする世界を救うという物語だ。このゲームをきっかけに、それ以来私は仮面に惹かれていった。ムジュラの仮面に出てくる仮面をプリントアウトし、仮面にして友達と遊んだものだ。当時の私はよく思った。

「あー、ムジュラのようにしあわせのお面屋みたいな人がいればいいのに、お面屋があったら面白いのに」

 

日本で唯一の仮面専門店『仮面屋おもて』

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先日、私は日本で唯一の仮面専門店仮面屋おもて」さんに足を運んだ。店の外からでもその不思議さはこれでもかと言わんばかりに露出し、私は吸い込まれるように店内に入っていった。

 

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まず目に飛び込んできたのは、数多くの仮面だ。壁にかけられた仮面は大小様々で、顔全体を覆うフルマスクのものや、顔の上半分や下半分だけを覆うハーフマスクのものまである。お祭りでよくあるお面屋の屋台を量産型のチェーン店と表すなら、「仮面屋おもて」さんは超高級老舗店とでも言えばいいだろうか。ここにある仮面は1つとして同じものはなく、どの仮面も非常に精巧に作られている。そして、店内はギャラリーという形で2階へと続いていた。

 

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大正からある長屋ということもあり、2階は古風で落ち着いた風貌を持ち、ゆったりとした時間が流れていた。2階にも、まるで圧倒的な存在感を放っている仮面がそこかしこに点在していた。”圧倒的な存在感”というのは、多がある中で飛び抜けた個なのかもしれない。しかし、ここにある多くの仮面はたしかに”圧倒的な存在感”を放っていた。矛盾しているようだが、ここにある仮面たちにはそんな言葉がぴったりだった。

  

店主 大川原さんにインタビュー!

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仮面屋おもて店主の大川原脩平さん

(画像は仮面屋おもて公式HPより)

 

なぜ”仮面屋”を始めたんですか?

なりゆきですね。元々、舞台関係の仕事をしていて、仮面を創るアーティストの子を多く知っていました。そこで自分が仮面を売ろうと思いまして...。「仮面屋」なんて今まで聞きませんでしたからね。

なりゆきですか!たしかに「仮面屋」って聞かないですよね。どんな人が来るんですか?

本当に色々ですよ。美術関係の人も来ますし、たんに仮面が好きだという人も来ます。なんとなくふらっとお店に寄る方もいらっしゃいますが、遥々遠くから来てくださる方もいます。こういう不思議なものに対するアンテナというか、情報をどこから得て来ているんですかね(笑)

私は「ぶらり途中下車の旅」で見て知りました。「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」が好きで、小さい頃から仮面に惹かれていたんですよ。

あ〜、ゼルダの伝説ですね。ムジュラが好きで来たという方は初めてですね(笑)

 

お仕事は主に「仮面屋おもて」の営業ですか?

基本はそうですね。注文を受けて創ったりもしており、歌手のMVに出てくる仮面も提供しました。他には、先日公開された「デスノート」に出てくる仮面も提供させて頂きました。また、最近ではラジオやテレビの取材も増えてきています。取材は特に断ったりはしません。あと、仮面をつけて演技をする役者などの指導に力をいれています。

なるほど...大川原さんご自身は仮面を創ったり、つけたりはなさらないんですか?

私は「仮装したりするのが大好き!」というわけじゃないんですよ。仮面は仕事柄というか...。

そうなんですか!?公式HPなどで、大川原さんが仮面をつけている写真を見ていたので意外でした。将来、お店をこうしたい!みたいな目標などはありますか?

特に野望や野心があるというわけではないので...。強いて言えば、若い方にお店を渡したいですね。

 

お次はここにある仮面についてお聞きします。仮面は国内のアーティストさんからのものなんですか? 

東京に位置しているということもあり、日本のものを多く置いています。でも、海外の方の納品もありますよ。

納品したらアーティストさんの方に代金を払う...というような形態なんですか?

...内緒です(笑)

内緒ですか(笑)あ、これも仮面なんですか?

はい、仮面です。かぶってみます?

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うわ!重いですね!上半身がすっぽりです。

これは廃材を利用して作っています。目に当たる部分はコンロの受け皿の部分を使っており、このひらひらしたのは要らなくなった布を利用していますね。

ゴミとしてなくなるものが、仮面となって残るというのは素敵ですね!ちなみにお値段はおいくらなんですか?

40万円です。

お、下ろしてください!

 

 インタビューの最中に大川原さんはこんなことを語っていた。

無駄っていいですよね。効率とかそんなものは関係ない...今、世の中には安価で、大量生産されているものが溢れている。だからこそ、”自分にしかないもの”のようなものを仮面に求めているのかもしれません。

もしかしたら、私もそうやって仮面屋に吸い寄せられたのかもしれない。非常に印象的な言葉だった。

 

非日常からの帰還、手にした仮面

おかえりなさい。

2階から降りてきた私は、大川原さんに声をかけられ我に返った。今まで私が見ていた”仮面”は日常ではそうそう見ない存在で”非日常的”そのものであった。そんな非日常的な世界に浸るのは、何とも楽しく、不思議で、どこか懐かしさすら感じた。「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」が大好きな私、子供の頃からの想い...「仮面屋おもて」さんをムジュラに出てくるしあわせのお面屋とどこか重ねていた自分がいたことに気づく。

そして、私は1つの仮面を手に店を出た。私はいつも通りの普遍的で日常的な世界に戻ってきた。日本唯一の仮面屋は、下町の商店街にひっそりと佇んでいる。非日常への入り口は見事に溶け込んでいた。時計を見るとすでに数時間が経っていた。日常に佇む非日常を背に、私は商店街を後にした。

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「仮面」という存在に、そして私を魅了してくれた「仮面屋おもて」という存在に、心からの感謝を表したい。

 

「仮面屋おもて」さんについて

kamenyaomote.com

アクセス 
  • 京成押上線「京成曳舟」駅徒歩6分
  • 東京スカイツリーライン「曳舟」駅徒歩13分
  • 東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄「押上」駅徒歩20分